コネコのおうち

子育てを科学的に分析します!

子どもの将来の成功は学力ではない?

子育てをしている皆さん「勉強しなさい」と何回も声をかけることは多くないですか?

 

自分も子どもに関わる仕事をしているのですが1日10回以上「勉強しなダメやで」ということがあります(笑) ここでなぜ「勉強しなさい」と声をかけるのか問われると「この子の将来のためである」と答える方が多いのではないかと思います。そんな中、「科学が教える、子育て成功への道」という本を読んで「子どもの将来の成功には学力だけではない」ということが記述していたので紹介します。

子どもの成功は学力ではなく6Csだ!

6Csとは

Collaboration(コラボレーション)→人との関わり
Communication(コミュニケーション)→他者との対話
Content(コンテンツ)→知識の応用
Critical Thinking(クリティカルシンキング)→問題解決能力
Creative Innnovation(クリエイティブイノベーション)→想像力
Confidence(コンフィデンス)→粘り強さ、自信
なぜ「学力」ではなく「6Cs」が重要かというと「昔と違い現代においてボタンを押せば多くの情報が入ってくるので知識を詰め込んでも意味がない」とのこと。確かに将来的に単なる知識を詰め込んで仕事に臨む場合、AIに任せた方が効率的かもしれないですね。

ここで6Csを子育てにどう生かすのか?今回はコラボレーション、コミュニケーション、クリティカルシンキングの三つを紹介します。

1Collaboration(コラボレーション)→人との関わり

まず、なぜ「コラボレーション」が大切かというと歴史的な発明などはすべてではないが何人かで共にアイデアを出し合った方が「成功」に導きやすからです。では子育てにどう生かすのか。親と子どもとの遊びが重要になっていきます。どのような遊びがいいのかというと順番を交代しながら遊べるもの、例えばボードゲームやキャッチボールなどがあります。このようにお互いに関わり合う遊びを通して子どもは他者の気持ちを考えられるようになるわけです。

2Communication(コミュニケーション)→他者との対話

コミュニケーション能力はどこの場面でも大切なことです。コラボレーションのことを紹介しましたがコミュニケーションがあってこそ実現するものです。では良いコミュニケーションをとるにはどのようにすればいいでしょう?子どものみならず大人にも当てはまることなのですがそれはスマホを捨てることです。ラインやメールでの会話は大人、子どもに関わらず相手の表情や仕草が見えないために気持ちが読み取れないというデメリットがあります。子育てでいえばまず、両親が子どもと夕食などで会話をする機会を持ち、オープンクエッション(子どもがYes/Noで返事ができない質問)を用いると良いでしょう。

3Critical Thinking(クリティカルシンキング)→問題解決能力

クリティカルシンキングとは聞き慣れない言葉かもしれません。ざっくりと紹介すると「多面的な考えを用いて合理的な判断をする」くらいで理解してもらえるといいかもしれません。クリティカルシンキングは生まれつきではなく後天的に育てることのできるので是非身につけておきたいものですね。では子どもがこの能力を身につけるにはどうすればいいか?二つの方法があり、一つ目は一緒にゲームをしたり、物語を作ったり、本を読む際に親から子どもに「なぜ?」という疑問を使う方法です。この疑問を使うことによって一緒に考え、話し合う機会が得られるということです。また、子どもの方から親に対して「なぜ?」と言うことも多いと思います。そこで二つ目は子どもの「なぜ?」を大人が真剣に受け止めて、さらに子どもが安心して疑問が言えるようにすることです。小さい子になると「なぜ?」を使う機会が多いと思います。親が時間に余裕がない場合だと受け流してしまうこともあると思いますし、実際自分もそういう場面が多いです。しかしながら子どもが自分の力で「なぜ?」と考えるのは貴重なことで、その子どもの疑問を親が尊重することがクリティカルシンキングを養うのに大切になっていきます。

 

以上、子どもにとっての「成功とは何か?」について考えさせてもらえた本でした。個人的にはクリティカルシンキングが一番重要かなーって思っていて子どもの疑問にちゃんと向き合おうかと思います。

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